クラミツ ユウジロウ
Kuramitsu Yuujirou
倉光 祐二郎 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | DOACsによりAPTTがコントロールの2倍に延長した1症例 |
掲載誌名 | 正式名:日本人工関節学会誌 ISSNコード:13457608 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本人工関節学会 |
巻・号・頁 | 48,747-748頁 |
著者・共著者 | 森田 裕司†, 大鶴 任彦, 倉光 祐二郎, 岡崎 賢 |
発行年月 | 2018/12 |
概要 | 症例は68歳女性で、左寛骨臼回転骨切り術と、右人工股関節置換術を21年前に受けていた。発熱、右股関節痛を主訴に来院し、右人工股関節のゆるみおよび人工関節周囲感染の疑いで入院した。X線像およびCT像で臼蓋コンポーネント、大腿骨コンポーネント周囲に骨融解像を認めた。骨シンチグラムでコンポーネント周囲に集積を認めた。また、股関節穿刺で連鎖球菌が確認された。入院7日に人工股関節を抜去し、抗菌剤含有骨セメントビーズ充填を行った。術中迅速病理で400倍視野に好中球40個以上認めたため、再度抗菌剤含有骨セメントモールドを挿入した。7週後に再置換術を予定したが、迅速病理400倍視野に好中球40個以上認めたため、再度抗菌剤含有骨セメントモールドを挿入した。6週後人工股関節再置換術を行った。この際の好中球数は3個であった。人工関節抜去後、深部静脈血栓予防のためエドキサバン30mgを投与した。投与開始16日でAPTTが67.4secと延長したため、投与を中止した。2週経過しても正常値に回復しなかった。しかし、左腓骨静脈に血栓形成を認めたため、リバーロキサバン15mgを開始した。投与3日でAPTT 72.1secと延長した。その後、40sec台となったため、15mg l日1回の投与を継続した。APTT延長の原因精査のため、ビタミンKの指標であるPIVKA-2を測定したが、16mAU/mlで正常であった。凝固委因子は第XII因子が29.5%と低下していた。 |
文献番号 | 2019210158 |