マルコ イチロウ
Maruko Ichirou
丸子 一朗 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | OCT angiographyによる黄斑円孔内の脈絡膜血管描出 |
掲載誌名 | 正式名:眼科臨床紀要 ISSNコード:18825176 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 眼科臨床紀要会 |
巻・号・頁 | 12(9),677-681頁 |
著者・共著者 | 関谷 泰治, 丸子 一朗, 荒川 久弥, 長谷川 泰司, 飯田 知弘 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2019/09 |
概要 | 目的:OCT angiography(OCTA)は網膜血管を詳細に描出可能だが脈絡膜中大血管の描出は困難である。今回我々は解剖学的に感覚網膜の存在しない特発性黄斑円孔症例においてOCTAで脈絡膜血管が観察できるかを評価したので報告する。対象および方法:対象はOCTAを撮影可能であった黄斑円孔19例20眼(男9人、女10人、平均67.1歳)。固視不良で撮影困難だった症例は除外した。OCTAはOptovue社のRTVue XR Avantiを用い、全例で中心窩を中心とした3×3mmを撮影した。術後円孔閉鎖後にOCTAを撮影したのは19眼であった。観察範囲は脈絡膜毛細血管板だけではなく、中大血管を含む深部脈絡膜をマニュアルで指定して脈絡膜血管の描出を判定した。結果:術前に撮影できた全20眼(100%)で円孔内の脈絡膜毛細血管板が病変周囲と比較して鮮明に描出されたが、脈絡膜深層の中大血管は描出困難であった。ただし、円孔縁に網膜色素上皮萎縮を伴った慢性例において萎縮部位に一致して脈絡膜中大血管が描出された。円孔閉鎖後のOCTAでは脈絡膜毛細血管板は円孔内およびその周囲でほぼ同程度に描出されたが、脈絡膜中大血管ははっきりしなかった。結論:円孔内では脈絡膜毛細血管板が鮮明に描出されたが脈絡膜中大血管は網膜色素上皮萎縮例を除いて描出できなかったことから感覚網膜よりも網膜色素上皮でOCTのシグナル減衰が生じると考えられた。OCTAによる脈絡膜観察には網膜色素上皮の状態が最も影響すると思われる。(著者抄録) |
文献番号 | T912170002<Pre 医中誌> |