イトウ ジユンヤ
Itou Jiyun'ya
伊藤 淳哉 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | ミノドロネートにより高骨代謝回転が改善した骨パジェット病の治療経験 |
掲載誌名 | 正式名:関東整形災害外科学会雑誌 ISSNコード:03897087 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 関東整形災害外科学会 |
巻・号・頁 | 47(2),65-68頁 |
著者・共著者 | 伊藤 淳哉, 山本 直也, 谷口 浩人, 加藤 義治 |
発行年月 | 2016/04 |
概要 | 71歳男性。両側下腿の感覚異常を主訴に、精査加療目的で受診となった。血液検査では骨代謝回転の上昇ほか、単純X線で第2、3、4腰椎の骨硬化と骨透亮が混在し、3、4腰椎間は癒合していた。また、CTでは椎体内部の骨梁の粗造化に加え、椎体前後径と横径の増大を認め、MRIではT1、T2強調像ともに不均一な信号強度を呈した腫瘤像が第3、4腰椎前方から棘突起まで増大していた。更に第11胸椎から第5腰椎にかけては脊柱管の狭窄が認められた。以上、これらの所見を踏まえて、椎体生検の結果より、本症例は骨パジェット病と診断され、アレンドロネートの週1回投与を開始した。だが、骨代謝回転の改善はみられず、次にリセドロネートの8週間連日投与を開始するも、2クール終了後も改善が得られなかった。そこで、ミノドロネートの連日投与に変更したところ、骨代謝回転の抑制が得られた。尚、腰椎病変については膀胱直腸障害、下肢脱力を認めたため、第11胸椎から第5腰椎の椎弓切除、ならびに第9胸椎から第5腰椎までの後方固定術を施行することで、術後は神経症状の悪化なく、良好な経過が得られた。 |
文献番号 | 2016251475 |