シヨウダ モリオ   Shiyouda Morio
  庄田 守男
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   寄附部門教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 先天性心疾患における着用型自動除細動器(WCD)の使用経験
掲載誌名 正式名:日本小児循環器学会雑誌
略  称:日小児循環器会誌
ISSNコード:0911-1794/2187-2988
掲載区分国内
出版社 日本小児循環器学会
巻・号・頁 33(3),228-233頁
著者・共著者 西村智美†, 豊原啓子, 稲井慶, 篠原徳子, 朴仁三, 庄田守男
担当区分 最終著者
発行年月 2017/05
概要 着用型自動除細動器WCD(旭化成ZOLL Medical社製:LifeVest)は、2014年に保険償還され、国内での使用が開始された。当科で成人先天性心疾患(CHD)2症例に対しWCD導入を経験したので報告する。症例1は、Fallot四徴症(TOF)、Rastelli手術後の35歳女性。第一子分娩後に血圧低下、前失神発作を伴う非持続性心室頻拍(VT)を認めたが、VTに対する治療を拒否された。今回、第二子妊娠を契機に突然死予防目的でWCDを使用した。症例2は、TOF、Rastelli手術後の37歳女性。通勤中に心肺停止となり心肺蘇生が開始され、心室細動(VF)に対しAEDが作動し心拍は再開した。致死性不整脈が原因と考えられたが、直ちに植込み型除細動器(ICD)を植込むことを拒否したため、待機期間中にWCDを使用した。2症例の1日平均着用時間はそれぞれ8時間と18時間で、使用期間中にVT/VFは出現することなく経過しショックによる作動も認めなかった。着用のみで非侵襲的に使用可能なWCDは、今後CHD症例においても突然死を予防するために需要が高まると思われる
DOI 10.9794/jspccs.33.228
文献番号 2017306197