イセキ ヒロシ
Iseki Hiroshi
伊関 洋 所属 医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください) 職種 特任顧問 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 本年の動向 脳腫瘍への光線力学的療法 |
掲載誌名 | 正式名:Annual Review神経 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)中外医学社 |
巻・号・頁 | 2015,115-120頁 |
著者・共著者 | 伊関洋†, 川瀬 悠樹 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2015/01 |
概要 | Abstract:光線力学的療法(photodynamic therapy:PDT)は光感受性薬剤とレーザを組合せた複合療法である.光感受性薬剤を静脈注射等で投与し,一定のインターバル時間後に,組織に光感受性薬剤が集積したタイミングでレーザ光を照射する.薬剤が光を吸収し励起することにより,活性酸素種を発生し,細胞や組織を傷害する.このとき,薬剤の特性から正常組織より腫瘍組織の集積濃度が高くなるため,腫瘍組織を選択的に傷害できる治療法である.光感受性薬剤は光を照射されると光エネルギーを吸収し,励起一重項状態に励起される.励起一重項状態にある光感受性薬剤の一部は蛍光を放出し,元の基底一重項状態に戻る.このときに発生する蛍光を用いた診断法を光線力学的診断(photodynamic diagnosis:PDD)という.励起一重項状態にある光感受性物質の一部は項間交差により励起三重項状態に遷移する.励起三重項状態から一部は失活して基底状態に戻るが,残りは,三重項状態から直接的に生体組織と反応してラジカルまたはラジカルイオンを生成し,それと溶存酸素が反応する過程や,組織中の溶存酸素へのエネルギー移動する過程を経て,活性酸素種を生成する.このときに発生する活性酸素種により組織に傷害を与える.(著者抄録) |
文献番号 | 2015261480 |