シガ ツヨシ
SHIGA Tsuyoshi
志賀 剛 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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Article types | Review article |
Language | Japanese |
Peer review | Non peer reviewed |
Presence of invitation | Invited paper |
Title | 非弁膜症性心房細動患者における抗凝固薬のアドヒアランス |
Journal | Formal name:アプライド・セラピューティクス Abbreviation:アプライドセラピューティクス ISSN code:18844278/24329185 |
Domestic / Foregin | Domestic |
Publisher | 日本アプライド・セラピューティクス学会 |
Volume, Issue, Page | 8(2),9-15頁 |
Author and coauthor | 志賀剛† |
Authorship | Lead author |
Publication date | 2017/03 |
Summary | 非弁膜症性心房細動患者に対する血栓塞栓予防としての抗凝固療法は、ワルファリンから直接作用型経口抗凝固薬までその選択肢が増えたことにより治療の幅が広がった。しかし、どんなにいい薬であっても患者が服用しなければその効果は得られない。今までの研究から抗凝固薬の服薬アドヒランスが悪いと全死亡および脳卒中のリスクを上げることが報告されている。なぜ抗凝固薬の服薬アドヒアランスが悪化するのか?その理由として飲み忘れ、服薬よりも優先すべきものがある、薬をのまなくてもだいじょうぶだろうという過信や服薬に関する誤解などが指摘されている。さらにノンアドヒアランスの背景因子として、若年、脳卒中リスクが低い、認知障害、社会からのサポートが少ない、就労、病気への知識が少ないなどが挙げられている。一方、抗凝固薬を開始しても1年以内に中止する例が2~3割あるといわれる。その理由として出血など有害事象が多く、他に「患者の希望」や「医師の選択(好み)」も報告されている。抗凝固薬継続の背景に医療者側の要因が存在している。服薬アドヒアランスの向上には、その治療が患者にとって実行可能か、服薬を妨げる因子は何か、その解決には何が必要かを医療者が患者とともに考え、治療していくことが必要である。実臨床では選択した抗凝固薬治療を患者にいかに続けてもらえるかということが新たな課題となる。(著者抄録) |
Document No. | 2017376004 |