ハヤシ キタミ   Hayashi Kitami
  林 北見
   所属   その他 その他
   職種   登録医
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 片側大脳皮質脳炎を生じた抗MOG 抗体陽性多相性散在性脳脊髄炎の1 例
掲載誌名 正式名:臨床神経学
ISSNコード:0009918X
掲載区分国内
巻・号・頁 57(11),723-728頁
著者・共著者 福嶋直弥†, 鈴木美紀, 小川諒, 林北見, 高梨潤一, 大橋 高志*
発行年月 2017/11
概要 症例は20 歳女性.11 歳時に急性散在性脳脊髄炎を発症し,その後,再発を繰り返した.17 歳時には片
側大脳皮質にFLAIR 高信号を伴う痙攣発作で入院.18 歳時に血清抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質
(myelin oligodendrocyte glycoprotein; MOG)抗体陽性と判明した.今回,多相性散在性脳脊髄炎(multiphasic
disseminated encephalomyelitis; MDEM)の診断で当科に入院した.抗MOG 抗体陽性例でMDEM がみられるこ
とは以前から知られているが,近年,痙攣を伴う片側大脳皮質脳炎を来すことが報告された.本症例のように両方
の病態を呈した症例の報告はなく,抗MOG 抗体の関連する自己免疫疾患の病態を考える上で興味深い.
DOI 10.5692/clinicalneurol.cn-001078