イチハラ アツヒロ
ICHIHARA Atsuhiro
市原 淳弘 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
|
論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【いま臨床医が知っておくべき高血圧のすべて】 病態に応じた治療法 肥満を合併する高血圧 |
掲載誌名 | 正式名:医学のあゆみ ISSNコード:00392359 |
巻・号・頁 | 260(5),387-390頁 |
著者・共著者 | 市原淳弘† |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2017/02 |
概要 | 本態性高血圧発症リスクの約7割が肥満と考えられおり、肥満合併高血圧は治療抵抗性であることが少なくない。肥満によって起きる心拍出量の増加や、肥満の結果生じる低酸素血症や高粘調性血液は血圧上昇の原因となる。また、肥満病態では腎周囲の脂肪による腎の圧迫、鉱質コルチコイド受容体活性化を含む組織レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系活性化、腎交感神経活動の増加によって圧利尿曲線は右にシフトし食塩感受性高血圧となる。さらに、脂肪由来レプチンによる中枢性交感神経系刺激と肥満病態で活性化する中枢神経系proopiomelanocortin経路による交感神経系依存性血圧上昇も肥満に合併する高血圧発症に関与する。したがって、肥満合併高血圧患者の血圧管理には食事療法や運動療法による減量を行うとともに、肥満病態にかかわる要因を念頭において降圧薬を選択することが重要である。(著者抄録) |
文献番号 | 2017133997 |