コンドウ ツネノリ
Kondou Tsunenori
近藤 恒徳 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 腎細胞癌病理分類の変遷とWHO2016の改訂点 |
掲載誌名 | 正式名:画像診断 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 秀潤社 |
巻・号・頁 | 37(14),1427-1438頁 |
著者・共著者 | 長嶋洋治†*、山本彩、中島怜子, 森田賢, 福田洋典、高木敏男、近藤恒徳 |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2017/12 |
概要 | 2016年、WHOより新しい泌尿器・男性生殖器腫瘍病理組織分類が出版された。腎細胞癌に関しては以下の変更が行われた。
1.多房嚢胞性腎細胞癌はきわめて予後良好であるため、低悪性度多房嚢胞性新生物(multilocular cystic neoplasm of low malignant potential)と名称変更された。 2.Xp11.2および 6p21転座型腎細胞癌は、染色体転座に関連する遺伝子TFE3 (transcription factor enhancer 3)およびTFEB(transcription factor enhancer B)がMiT (microphthalmia transcription factor)ファミリーに属する転写因子をコードするためMiTファミリー転座型腎細胞癌としてまとめられた。若年発症、小児腫瘍に対する加療歴あり、淡明腫瘍細胞が乳頭状、胞巣状構築を形成、微細石灰化などの所見に注意する。 3.長期透析に関連した特徴的な組織型として後天性嚢胞腎随伴腎細胞癌が加えられた。4.淡明細胞乳頭状腎細胞癌、管状嚢胞癌、コハク酸脱水素酵素欠損腎細胞癌、先天性平滑筋腫症・腎細胞癌症候群随伴性腎細胞癌といった新規組織型が加わった。 5.腎髄質癌、神経芽腫随伴腎細胞癌が分類項目から削除された。 6.核小体の大きさを指標とする核異型度分類が淡明細胞型および乳頭型腎細胞癌に、併記が推奨されるようになった。 本項ではこれらを踏まえ、日常病理診断での留意点を概説する。 |