イシヅカ ツトム
ISHIDZUKA Tsutomu
石塚 敏 所属 その他 その他 職種 臨床検査副技師長 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 血液型不適合腎移植後における抗体価の測定 ELISAによる抗糖鎖抗体の検出 |
掲載誌名 | 正式名:日本医学検査学会 ISSNコード:0915-8669 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 52(3),213-218頁 |
著者・共著者 | 石塚 敏, 石田 英樹, 古澤 美由紀, 林 哲男, 安尾 美年子, 田邉 一成, 東間 紘 |
発行年月 | 2003/03 |
概要 | 血液型不適合生体腎移植後,赤血球凝集法で抗血液型抗体の上昇を認め,液性拒絶反応より移植腎喪失となった3症例(AB→A,A→O,B→O)の保存血清(-80℃)と,A型,B型,AB型及びO型健常者20名の血清を用いて,抗糖鎖抗体(抗血液型抗体,抗α-gal抗体)を経時的に測定し,検討を行った.拒絶反応後に上昇した抗体は,IgGサブクラスが主体であった.IgMも増加はしたものの,その変化はIgGに比べ極めて軽微であった.拒絶反応時,患者の体内には抗A抗体や抗B抗体のみならず,ポリクローナルに反応する抗α-gal抗体が上昇していることが示された.この抗α-gal抗体が抗A抗体,抗B抗体より早期に抗体価の上昇を認めた.以上より,抗血液型抗体および抗α-gal抗体を同時に測定することは,血液型不適合腎臓移植の拒絶反応を診断する上で有用であると考えられた.なお,本研究において,ELISAによる抗糖鎖抗体の測定は,従来の抗血液型抗体検査法の赤血球凝集法では困難であったIgG,IgMの各々の変化や希釈法による1管差の変化を的確に捉える測定法であった |
文献番号 | 2003201975 |