イシヅカ ツトム   Ishidzuka Tsutomu
  石塚 敏
   所属   その他 その他
   職種   臨床検査副技師長
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 腎移植における液性抗体検査法の検出感度試験
掲載誌名 正式名:日本移植学会
ISSNコード:0578-7947
掲載区分国内
巻・号・頁 40(6),527-532頁
著者・共著者 石塚 敏, 石田 英樹, 古澤 美由紀, 安尾 美年子, 新村 浩明, 田邉 一成, 東間 紘
発行年月 2005/12
概要 生体腎移植希望で当科受診した106例を対象とし,リンパ球細胞傷害試験(LCT法),抗ヒト免疫グロブリン-LCT法(AHG-LCT法),フローサイトメトリークロスマッチ検査法(FCXM法)による抗体検出の感度差を検討した.その結果,ドナー抗体陽性率は,LCT法14%,AHG-LCT法26%,FCXM法33%であった.5症例について測定法別に血清希釈最低検出感度を比較したところ,LCT法とAHG-LCT法では1管から2管,AHG-LCT法とFCXM法では1管から5管,LCT法とFCXM法では3管から6管の抗体検出感度差を認めた.リンパ球保存状況による抗体検出感度は,抽出直後の測定値と室温,4℃,37℃の保存条件下による20時間incubation後の測定値で全測定法において2管以上の差を認めた.温度別ではLCT法,AHG-LCT法では抗体検出感度差は認めなかったが,鏡検視野中の各種細菌発生頻度は37℃,室温の順に高かった.FCXM法では室温で1管の低感度差を認めた.同時に併用解析して各種液性抗体を総合的に理解し,的確な免疫抑制治療を行うことが重要であると考えられた
文献番号 2006208089