ハヤシ キタミ
Hayashi Kitami
林 北見 所属 その他 その他 職種 登録医 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 唾液分泌過多に対する外科治療(両側顎下腺摘出)を試みた1例 |
掲載誌名 | 正式名:脳と発達 ISSNコード:0029-0831 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 49,56-57頁 |
著者・共著者 | 山浦美季†, 林北見, 白戸由理, 武藤順子, 幸地克憲 |
発行年月 | 2017/01 |
概要 | 内科的治療で改善が得られなかった唾液分泌過多の患者に対し両側顎下腺摘出を施行し有効であった1例を報告する。症例はミトコンドリア脳筋症の13歳男児。原疾患の進行に伴い流涎の増加がみられ、口腔内の唾液貯留によるむせこみ・嘔吐のため側臥位以外の体位をとることができなくなり、頻回吸引を要し家族の負担が増えた。内科的治療としてatropine sulfate投与、scopolamine貼付、漢方薬投与を試みたが、十分な効果が得られず、両親のインフォームドコンセントを得て両側顎下腺摘出を施行した。唾液吸引量は300〜500ml/日から100〜200ml/日となり、吸引頻度と嘔吐の減少、体位の制約がなくなり、長時間の外出が可能となった。内科的治療無効の唾液分泌過多に対し、顎下腺摘出は有用な治療法の一つであると考えられた。(著者抄録) |