セキ ヤスフミ   Seki Yasufumi
  関 康史
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 カベルゴリン無効のプロラクチン産生下垂体癌の一例
掲載誌名 正式名:日本内分泌学会雑誌
ISSNコード:00290661
巻・号・頁 90(Suppl.HPT),28-30頁
著者・共著者 大島洋一†, 小野昌美, 森本聡, 天野耕作, 関康史, 安藤孝, 渡辺大輔, 竜崎正毅, 水口悠貴, 吉田尚弘, 森典子, 三木伸泰, 川俣貴一, 岡田芳和, 市原淳弘
発行年月 2014/09
概要 56歳女。49歳時に他院にてPRL産生下垂体腺腫と診断され、経蝶形骨洞手術(TSS)を3回、放射線治療を1回受けていた。今回、一時低下したPRL値が再上昇したため当院紹介となった。精査の結果、残存PRL産生下垂体腺腫、汎下垂体機能低下症と診断し、ホルモン補充療法とともにカベルゴリン治療を開始した。カベルゴリンを段階的に最大週21mgまで増量したがPRL値は上昇し、追加のTSSを1回、γナイフ治療を4回行った。その後もPRLは高値を維持し、腫瘍増大に伴う右外転神経麻痺、更に右側頭葉に嚢胞性病変を認め、開頭腫瘍摘出術を施行した。病理組織学的に側頭葉病変は原発巣と非連続性の病変であり、PRL産生下垂体癌と診断した。術後PRL値は一時低下したが再度上昇し、テモダール投与を12クール施行したところ正常化し、腫瘍も縮小した。しかし、3ヵ月後にはPRLの上昇、腫瘍の増大、三叉神経痛を認め、γナイフや抗癌剤およびインターフェロン内服、TSSなどの集学的治療を行ったが抵抗性を示し、腫瘍が浸潤拡大し17年の経過で死亡した。
文献番号 2015051913