ニツタ マサユキ
Nitsuta Masayuki
新田 雅之 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 助教 |
|
論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【悪性脳腫瘍治療の現状と展望】 成人悪性神経膠腫 退形成性星細胞腫 |
掲載誌名 | 正式名:脳21 ISSNコード:13440128 |
巻・号・頁 | 17(1),37-44頁 |
著者・共著者 | 村垣善浩†, 新田雅之, 齋藤太一, 丸山隆志 |
発行年月 | 2014/01 |
概要 | Abstract:退形成性星細胞腫(AA)はWHO分類でGrade IIIの星細胞系腫瘍である。従来Grade IVの膠芽腫とともに悪性神経膠腫として臨床試験で新規治療開発が行われてきた。現在標準治療は手術と引き続く化学放射線療法であり、日本ではテモゾロミドが使用されることが多い。一方ニトロソウレア剤の長期での上乗せ効果が退形成性乏突起膠腫で示されたため、AAを含む退形成性神経膠腫を対象にテモゾロミドとACNUを比較するランダム化試験が予定されている。またMGMTのメチル化を示す高齢者のAAには化学療法先行の選択肢もある。退形成性神経膠腫の予後因子として、年齢、組織型、遺伝子や染色体異常(IDH1や1p19q欠損)などの背景因子とともに、治療因子として摘出度に有意差を認めている。さまざまな先端手術モダリティーに習熟し合併低減と摘出度向上を両立することが、現時点での予後改善のために重要な鍵と考える。(著者抄録) |
文献番号 | 2014123990 |