イチハラ アツヒロ
ICHIHARA Atsuhiro
市原 淳弘 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 糖尿病腎症に対する新たな治療戦略 (プロ)レニン受容体を標的とした治療 |
掲載誌名 | 正式名:糖尿病合併症 |
巻・号・頁 | 27(2),180-184頁 |
著者・共著者 | 市原 淳弘† |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2013/08 |
概要 | (プロ)レニン受容体[(P)RR]は、プロレニンを活性化して組織アンジオテンシンII産生に関与し、(P)RR細胞内シグナルと共に腎症の発症と進展に関与する。また、腎糸球体上皮細胞において、(P)RRは生理的に液胞型プロトンATPaseの形成と機能維持に必須な役割を担っており、液胞型プロトンATPaseを介してオートファゴソーム内のpHを低下させオートファジーの消化過程が正常に働くよう生理的に作用している。糖尿病においては、細胞障害の結果低下した細胞質pHを正常に復するため、細胞は(P)RR発現を増加させ液胞型プロトンATPaseを活性化する。その代償として発現増加した(P)RRは組織レニン-アンジオテンシン系(RAS)を亢進させ腎症が発症・進展していく、と考えられている。今後、(P)RRの構造別機能解析が進むことによって、(P)RRを分子標的とした糖尿病腎症新規治療薬の開発が期待される。(著者抄録) |
文献番号 | 2014035020 |