イチハラ アツヒロ
ICHIHARA Atsuhiro
市原 淳弘 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 腎交感神経デナベーションの問題点と展望 |
掲載誌名 | 正式名:腎・高血圧の最新治療 ISSNコード:21870004 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | フジメディカル出版 |
巻・号・頁 | 3(1),34-39頁 |
著者・共著者 | 森本聡†*, 市原淳弘 |
発行年月 | 2014/01 |
概要 | 2009年カテーテルを用いた腎交感神経除神経術(RDN)が治療抵抗性高血圧患者において施行され、長期的な降圧が得られることが報告された。その後さらに、降圧のみならず耐糖能異常、動脈硬化、左室肥大、左室拡張能障害が改善することが確認され、同治療法は新たな降圧療法として世界的に注目を集めるようになった。また、これまで施行が制限されていた腎機能障害例においてもRDNにより血圧が低下することが報告されており、今後RDNの適応が拡大される可能性も考えられる。一方、RDNでは降圧が得られないケースもみられ、除神経が不十分である症例や、交感神経活動の亢進が血圧上昇に関与しない症例の存在が示唆される。また、RDNにより腎動脈の浮腫・解離、血管内血栓形成がみられることが報告され、安全性を重視した慎重な態度が必要と考えられる。今後はどのような症例に対して、どのような条件でRDNを施行し、どのようにフォローするかについてのさらなる検討が必要である。(著者抄録) |