アリイズミ シユンイチ
Ariizumi Shiyun'ichi
有泉 俊一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 肝静脈合併肝切除後の残肝うっ血および肝機能低下領域の動物モデルの作成と組織学的検討 |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 ISSNコード:00409022 |
巻・号・頁 | 83(5),344-348頁 |
著者・共著者 | 穆瀚†, 有泉俊一, 山下信吾, 金井信雄, 鈴木孝司, 山本雅一* |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2013/10 |
概要 | Abstract:【目的】人体において肝癌に対する中肝静脈を含む肝葉切除後には、残肝の中肝静脈の環流域がうっ血し肝機能低下があることを報告した。人体では困難な残肝の組織学的評価が動物モデルで可能か検討した。【方法】ミニブタ2頭を使用し、全身麻酔下にGd-EOB-DTPA(以下EOB)造影MRIを撮影した。開腹し肝臓の一葉(内側左葉)の肝静脈を結紮しうっ血領域を作成した。1週間後E0B造影MRIを撮影しうっ血領域と肝機能低下領域を確認した。安楽殺後、うっ血した肝葉と正常肝葉を採取し組織像を検討した。【結果】肝静脈を結紮した肝葉は暗赤色となりうっ血していた。組織学的には、小葉の中心静脈にうっ血を認め、中心静脈周囲の肝細胞の脂肪変性と肝細胞壊死を認めた。【結論】人体と同様な肝静脈切除後の残肝うっ血モデルの作成とE0B造影MRIの撮影がミニブタで可能であった。さらに人体では困難なうっ血領域と肝細胞機能低下領域の組織学的評価が可能であった。(著者抄録) |