イイダ トモヒロ
Iida Tomohiro
飯田 知弘 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | ポリープ状病巣が確認できたperipheral exudative hemorrhagic chorioretinopathy(PEHCR)の1例 |
掲載誌名 | 正式名:眼科 ISSNコード:0016-4488 |
巻・号・頁 | 54(4),441-446頁 |
著者・共著者 | 吉田 直樹†, 石龍 鉄樹*, 丸子 一朗*, 飯田 知弘* |
発行年月 | 2012/04 |
概要 | 77歳男性。右眼の飛蚊症を主訴に近医の眼科を受診、右眼底周辺部に出血を伴う隆起性病変を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。所見では眼底写真で右眼は軽度の硝子体出血を伴っていたが、上鼻側周辺部で渦静脈のやや下方に出血性網膜色素上皮剥離(PED)が確認された。またフルオレセイン蛍光眼底造影では右眼上鼻側PEDの下縁に淡い過蛍光がみられ、インドシアニングリーン蛍光眼底造影では脈絡膜静脈相で拡張した脈絡静脈と過蛍光病巣が認められた。更にこの確認された病巣を細隙灯顕微鏡で観察したところ、橙赤色の隆起性病巣が確認された。以上より、本症例の原因病巣は周辺部に生じたポリープ状病巣であると考えられ、病巣と周辺に対し網膜光凝固術が施行されたが、術後、硝子体出血は徐々に増加し、矯正視力は0.8に低下した。そのため硝子体手術を行った結果、術後は網膜下出血は次第に器質化し、病巣は縮小した。尚、術後3ヵ月経過の矯正視力は右1.5であった。 |
文献番号 | 2012339621 |