マツイ ケンタロウ
Matsui Kentarou
松井 健太郎 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 非常勤講師 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【精神科医の多剤併用・大量処方を考えるI】 気分安定薬の多剤併用 |
掲載誌名 | 正式名:精神科治療学 ISSNコード:09121862 |
巻・号・頁 | 27(1),29-35頁 |
著者・共著者 | 松井健太郎, 稲田健 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2012/01 |
概要 | 気分安定薬の最近の定義は、「躁状態、およびうつ状態の両者に奏効し、かつ、急性期における治療と再発予防に向けた維持療法の両面に使用できるような薬剤」とされる。気分安定薬には薬剤ごとの特徴があり、単剤療法で有効性が得られない場合に併用することで、治療効果が高まる可能性は否定できない。また、多剤併用療法のうち、本来標的疾患の治療薬ではない薬剤を、治療薬に付加することで治療薬の効果を増強することを増強療法という。気分安定薬に第二世代抗精神病薬を併用することは、増強療法の一部と考えることができ、ある程度のエビデンスが存在する。しかし、併用療法でも増強療法でも、単剤療法より副作用を増大させるリスクは高まるが、これについての検証も不十分と言わざるを得ない状況である。今後、有効性と有害事象を検討するための臨床研究が必要であり、現時点で併用は推奨されるものではない。(著者抄録) |
文献番号 | 2012171456 |