ムラガキ ヨシヒロ
Muragaki Yoshihiro
村垣 善浩 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 集束超音波治療の時間短縮を目指したトリガーパルス併用照射法の評価 |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 ISSNコード:00409022 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 82(4),216-221頁 |
著者・共著者 | 和田章秀†, 阿部信隆, 仲本秀和, 鈴木孝司, 村垣善浩 |
発行年月 | 2012/08 |
概要 | Abstract:子宮筋腫の集束超音波治療は1回の凝固体積が小さく治療時間がかかることが問題点である.凝固用超音波に加え強力な超音波(トリガーパルス)を印加することでキャビテーション圧壊を誘発し,治療体積を大きくして治療時間を短縮することが試みられている.トリガーパルスおよび凝固用超音波の照射条件が凝固体積・形状,キャビテーション圧壊率,表面の凝固(熱傷)に与える影響について評価した.トリ深胸筋にトリガーパルスと凝固用超音波を照射し凝固体積を計測した.トリガーパルスを4条件(a:トリガーなし,b:30μ秒1kHz,c:300μ秒100Hz,d:3m秒10Hz),凝固用超音波を3条件(36,54,72W)の計12条件で照射を行った(n=20).凝固体積はトリガーパルスを印加した場合,54W条件bを除く全例で有意に増加した.凝固部位の形状の指標として扁平率を求めたところ,36,54Wで条件cとd,72Wで条件dで扁平率は有意に減少し,球形の凝固が得られたことが示された.キャビテーション圧壊の発生は36,54Wで条件cとd,72Wで条件b,c,dで有意に増加した.表面の凝固は54,72Wで条件dで有意に増加した.以上より,凝固体積の増大,球状の凝固,キャビテーション圧壊率の増大,表面凝固の回避の各条件を実現するトリガーパルス併用集束超音波照射は36W,3m秒,10Hzあるいは54W,300μsec,100Hzの組み合わせであり,コントロールとして設定した条件aに比べ凝固体積は約2-4倍増大した.以上より治療時間25-50%に短縮できる可能性が示された.(著者抄録) |
文献番号 | 2013081465 |
NAID | 110009557327 |