コンドウ ミツコ
Kondou Mitsuko
近藤 光子 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 肺癌術後術側のみに生じた薬剤性好酸球性肺炎の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本呼吸器学会雑誌 ISSNコード:1343-3490 |
巻・号・頁 | 45(10),799-803頁 |
著者・共著者 | 出雲雄大, 近藤光子, 前昌宏, 鬼澤重光, 長柄尚希, 野津朋子, 玉置淳, 大貫恭正, 永井厚志 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2007/10 |
概要 | 症例は76歳男性、当院呼吸器外科にて右肺腺癌に対し右上葉切除術施行。経過良好にて術後第9病日に退院。退院後第14病日より乾性咳嗽と呼吸困難出現し近医受診。鎮咳薬の処方を受けるも改善せず第16病日当院受診。炎症反応の亢進、胸部レントゲン上術側のみにスリガラス影を認め、術後肺炎を疑い抗菌薬投与を開始した。しかし、症状および胸部レントゲンの改善を認めず、末梢血中の好酸球が13.7%と上昇を認めたため好酸球性肺炎を疑い、第21病日に気管支鏡施行。気管支肺胞洗浄液(BALF)では好酸球が45.5%、好塩基球が4.5%と著明な上昇を認めた。BAL後よりステロイドを開始したところ症状およびスリガラス影の著明な改善を認め第36病日軽快退院となった。薬剤のリンパ球刺激試験ではロキソプロフェンナトリウムが陽性であった。片側性に発症する薬剤性肺炎は稀であるが、術後肺炎の鑑別診断の一つとして念頭に置かなければならないと考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2007347944 |