ヨダ ケイコ   Yoda Keiko
  余田 敬子
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   准教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 【耳鼻咽喉科領域のウイルス・細菌・真菌感染症治療戦略】 特殊感染症
掲載誌名 正式名:ENTONI
ISSNコード:1346-2067
巻・号・頁 (131),173-179頁
著者・共著者 余田敬子†
担当区分 筆頭著者,責任著者
発行年月 2011/09
概要 特殊感染症とは、患者数が少ない、一般的検査では診断が困難、一般的治療が無効(不顕性化も含む)、のいずれかに該当する感染症で、感染症患者の診療中"普段みている症例と何か違う"印象を受ける場合は、特殊感染症である可能性を考慮する。梅毒は口腔、咽頭に初期硬結、硬性下疳、口角炎、粘膜斑が認められ、ペニシリンが有効である。淋菌・クラミジアの咽頭感染者の大多数は無症候性感染で、核酸増幅法で検出し、淋菌はセフトリアキソンの点滴静注、クラミジアはテトラサイクリン系、マクロライド系、フルオロキノロン系抗菌薬で治療する。結核は、中耳、鼻・副鼻腔、咽喉頭、唾液腺、頸部リンパ節に病変が生じる。病変からの結核菌の証明、またはクォンティフェロンにて診断し、肺結核の治療に準じた初期強化化学療法を行う。ジフテリアは、扁桃、咽頭に易出血性で剥離し難い偽膜がみられ、可及的早期に抗毒素血清と抗菌薬を投与する。(著者抄録)
文献番号 2011349629