イシザキ スミコ
ISHIZAKI Sumiko
石﨑 純子 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | マダニ刺咬症のダーモスコピー所見 |
掲載誌名 | 正式名:皮膚科の臨床 ISSNコード:0018-1404 |
巻・号・頁 | 53(1),164-165頁 |
著者・共著者 | 眞海芳史, 石崎純子, 田中勝, 藤林真理子, 高野愛, 渡邉治雄, 川端寛樹 |
発行年月 | 2011/01 |
概要 | 35歳男性。患者は受診前日に群馬県の迦葉山に登山、その後、右上腕に咬着している虫体を自覚し来院となった。初診時、右上腕に約3mm大の褐色調の虫体が咬着しており、周囲には約10mm大の発赤がみられた。だが、所属リンパ節腫脹はなく、全身状態は良好であり、好酸球増多も認められなかった。一方、ゼリーを用いたダーモスコピーでは胴部背部の模様、背板には黒と茶色のカブキメイク模様がみられ、赤味を帯びた茶色の4対8本の脚と細く短い1対の触肢が明確に確認された。以上より、本症例はマダニ刺咬症と診断され、虫体を含めて紅斑部皮膚の切除を行い、クラリスロマイシンを3日間投与した。尚、切除検体は虫体ごとホルマリン固定し、国立感染症研究所にてヤマトマダニ成虫雌と同定された。更に虫体を含めた組織標本の病理組織学的所見では弱拡大像で虫体の体部断面と真皮浅層へ刺入する口器が観察され、口器周囲の膠原線維は変性、均質化しており、口器から分泌されたセメント物質による変化と考えられた。 |
文献番号 | 2011165138 |