イシザキ スミコ
ISHIZAKI Sumiko
石﨑 純子 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 褥瘡重症度と全身的予後の関係および臨床検査値と褥瘡予後の関係 1,134例の統計学的検討 |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 ISSNコード:0040-9022 |
巻・号・頁 | 81(2),96-101頁 |
著者・共著者 | 石崎純子, 彌冨仁, 町屋千鶴子, 田中勝 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2011/04 |
概要 | 2005年度から2008年度の4年間にわたる1134件の褥瘡患者データを用いて、褥瘡重症度と全身的予後の関係および臨床検査値と褥瘡予後の関係について統計学的に検討した.現状として、院内発生割合が減っていることが示された.年齢では80歳代の入院総数の7.5%、90歳代の入院総数の16.6%に褥瘡があり、高齢者における割合が著明に高く、今後の高齢化社会に向けて褥瘡対策の重要性が示唆された.年々褥瘡管理加算の割合が上昇していることは、院内において褥瘡対策に対する認識が向上している結果と考えた.褥瘡重症度と全身的予後の関係において、死亡群、転院群で褥瘡重症度がより重症であることが示された.臨床検査値と褥瘡予後の関係において、血清アルブミン値および総タンパク値では褥瘡予後と相関がみられた.当院において褥瘡予防には血清アルブミン値3.0g/dl以上、褥瘡治療には2.8g/dl以上を指標とするのがよいと考えた.褥瘡対策は褥瘡患者の管理だけでは不十分である.褥瘡のない患者に対しても年齢と自立度を含むハイリスクの全身状態と血清アルブミン値を考慮して褥瘡を管理するためのフローチャートを作成した.(著者抄録) |
文献番号 | 2011248721 |