ヌノダ シンイチ
Nunoda Shin'ichi
布田 伸一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 心病変を伴ったサルコイドーシスの1例 |
掲載誌名 | 正式名:臨床皮膚科 略 称:臨皮 ISSNコード:0021-4973/1882-1324 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)医学書院 |
巻・号・頁 | 65(12),954-958頁 |
著者・共著者 | 塩田剛章†, 石崎純子, 布田伸一, 三橋哲也, 田中勝 |
発行年月 | 2011/11 |
概要 | 76歳,女性.全身倦怠感で初発し,意識消失発作で当院救命センターに入院した.胸部CTで両側肺門・上縦隔リンパ節腫脹,ツベルクリン反応陰性,リゾチーム高値などからサルコイドーシスによる心病変が疑われたが,心電図と心筋生検では異常がなく,皮膚所見の有無につき当科に依頼となった.左膝蓋の軽微な暗紅色の紅斑と背部の落屑性紅斑より皮膚生検を施行し,類上皮細胞肉芽腫を認めたためサルコイドーシスと確定診断した.また,ガリウム(Ga)シンチグラフィで上縦隔と左室心筋に集積があり,タリウム(Tl)心筋シンチグラフィにて前側壁と後下壁に集積低下があり,心病変が判明した.サルコイドーシスの心病変頻度は5%であるが,死因の47~78%を心病変が占める.しかし,生前に診断されるのは3割以下に過ぎない.心筋生検の陽性率は2割と低いが,Tl心筋シンチグラフィでは7割に集積低下が検出され極めて有用である.また軽微な皮膚症状でも生検を行うことがサルコイドーシスの早期診断に重要である.(著者抄録) |
DOI | 10.11477/mf.1412103094 |
文献番号 | 2012012623 |