カワマタ タカカズ
Kawamata Takakazu
川俣 貴一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | STA-MCA吻合術を行った後にtrappingを行った細菌性脳動脈瘤の1例 |
掲載誌名 | 正式名:脳卒中の外科 ISSNコード:0914-5508 |
巻・号・頁 | 28(5),388-392頁 |
著者・共著者 | 光山哲滝, 氏家弘, 久保長生, 川俣貴一, 岡見修哉, 堀智勝 |
発行年月 | 2000/09 |
概要 | 症例は37歳女で,歯科にて神経根抜去術を受けた後に発熱を来たし,感染性心内膜炎と診断された.抗生剤を投与されたが,頭痛と痙攣発作が出現し,CTでくも膜下出血を,脳血管造影で左中大脳動脈前頭枝非分岐部の紡錘状の脳動脈を指摘された.運動性失語,右片麻痺の増悪,意識障害を呈し,その後施行した脳血管撮影では左前大脳動脈および中大脳動脈のび漫性の狭窄を,造影CTでは左シルビウス裂周囲および前頭葉の低吸収域辺縁部に不規則な増強効果を認めた.抗生剤の大量投与により炎症所見の消退を認めたため,開頭術を施行した.動脈瘤は左シルビウス裂内に周囲と癒着するように存在し,動脈瘤末梢の中大脳動脈前頭枝と浅側頭動脈との吻合術を行った後に,動脈瘤のトラッピング術を施行した.摘出した動脈瘤壁は肥厚しており,病理組織所見で内弾性板の一部破壊と外膜に多数の白血球細胞の浸潤,微小血管の造成を認めた.術後頭蓋内圧に大きな変動はなく,失語や片麻痺も改善した |
文献番号 | 2001066283 |