ハシモト カズノリ
Hashimoto Kazunori
橋本 和法 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 特任教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 同時化学放射線療法(CCRT)により完全寛解となった腹膜悪性中皮腫の1例 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:0385-0684 |
巻・号・頁 | 38(13),2639-2641頁 |
著者・共著者 | 樋田一英, 橋本和法, 石谷健, 前林勝也, 三橋紀夫, 松井英雄 |
発行年月 | 2011/12 |
概要 | 腹膜悪性中皮腫は非常にまれな疾患で、その予後は不良で、生存期間の中央値は診断から約1年とされている。今回われわれは、腹膜悪性中皮腫の再発症例に対して、同時化学放射線療法(CCRT)を施行し完全寛解となり、その後の長期の無病生存を得ることができた症例を経験したので報告する。本症例は腹膜悪性中皮腫に対してCCRTを施行し有効であった初めての報告と思われる。症例は21歳、女性。他院で急性腹症にて緊急手術で左付属器切除を受けた。摘出された腫瘍は18cm大で、病理検査にて腹膜悪性中皮腫(epithelioid type)と診断された。CAP療法+CPT-11の投与を開始したが、希望で当院へ転院となった。残存腫瘍を切除、補助化学療法としてTC療法6コースを行った。化学療法終了12ヵ月後に骨盤内再発を認めた。切除を試みたが生検のみで閉腹となった。骨盤内再発に対してcisplatin併用のCCRTを施行した。50.4Gy照射により腫瘍縮小し、照射終了6ヵ月後には消失した。その後6年経過するが再発は認められていない。腹膜悪性中皮腫(epithelioid type)に対してはCCRTが有効である可能性が示唆された。(著者抄録) |
文献番号 | 2012091398 |