イセキ ヒロシ
Iseki Hiroshi
伊関 洋 所属 医学研究科 医学研究科 (医学部医学科をご参照ください) 職種 特任顧問 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | (4)ハイテク手術・インテリジェント手術 第74回東京女子医科大学学会総会シンポジウム |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 略 称:東女医大誌 ISSNコード:00409022 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 79(3),27-31頁 |
著者・共著者 | 村垣善浩†, 丸山隆志, 伊関洋, 久保長生, 高倉公朋, 堀智勝 |
発行年月 | 2009/03 |
概要 | 特集 // 会議録・学会報告
21世紀の脳神経手術に求められているのは客観性と再現性である。従来の外科医の経験や勘からの判断でなく、我々は客観的な可視情報を基にして判断する情報誘導外科を提案する。提供する情報は、術中適切に術者がフィードバックできる高品質な客観データであり、画像や神経生理検査のgold standardsを選択した。具体的には残存脳腫瘍等の解剖学的情報のための術中MRIと位置を示すナビゲーション、重要な機能部位などの機能的情報を獲得するための覚醒下手術や神経モニタリング、そして腫瘍かどうかの組織学的情報のための術中病理診断などである。インテリジェント手術室(IOR)は多種の情報を取得できるシステムとして開発され、肉眼的境界不明瞭な神経膠腫を中心に既に650症例の脳神経外科手術を施行した。最大限の摘出と最小限の合併症を目指し、結果神経膠腫において93%の平均摘出率と14%の合併症率を得た。また全症例の99%で計画した手術を完遂でき、術後出血は2例(0.5%)、感染は4例(1%)ときわめて低かった。情報誘導手術は安全性と効果の向上を両立させる。今後は情報誘導手術の治療行為をロボット化した精密誘導手術に移行していくと思われる。 |
NAID | 110007090066 |