スズキ ミツヨ
SUZUKI MITSUYO
鈴木 光代 所属 その他 その他 職種 非常勤嘱託 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 映画を通して磨く談話能力ー「異論を唱える」 |
会議名 | 映画英語教育学会第20回記念全国大会 |
主催者 | 映画英語教育学会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎鈴木光代, 越智希美子 |
発表年月日 | 2014/08/20 |
開催地 (都市, 国名) |
福岡市 |
概要 | 映画を通して磨く談話能力――「異論を唱える」
外国語学習において、その言語の文法や語彙の学習に加え、コミュ二ケーション能力の習得の重要性が指摘されてきている。実際、日常生活において人間関係を考慮した適切な発話ができる能力、臨機応変に対応できる能力が要求されており、そのような社会言語能力を身につけてこそコミュニケーション能力が向上するのである。このような考えに基づき、私たちは英語教育において語用論的な立場から、様々な状況におけるコミュニケーションのストラテジーを学習させるための教材研究を模索し続けている。 本研究では、相手の意見に対して「異論を唱える(disagreement)」場合の発話に焦点をあてて、映画およびドラマの中からの談話を分析してみた。日本人学習者の多くは、英語で賛同することは容易だが、異論を唱えることは難しいと考えている。良き人間関係の維持を考えれば、異論を唱えない方がよいと思うゆえである。しかしながら、英語圏では自分の主張を明確にすることが必要であり、それが相手への不賛同である場合は、人間関係に配慮した適切な発話ができる能力が要求されるのである。ここでは、まず表現を和らげるためのsort of, justといったpragmatic particles や、繰り返し、エコー表現等の言語的に明示されるものに焦点をあて、それらがどのように実際の場面で使用されているかを映画を通して観察・分析し、その語用論的効果を探っていく。さらには、談話のレベルから英語母国語話者のコミュニケーションスタイルを探り、相手とよき人間関係を維持しつつ「異議を唱える」ことに成功するためにはどのような談話能力が必要なのかを観察して、そこから得られた結果を、これから社会に出て行こうとする大学生を対象にした英語教育において、如何に効果的に反映させるかを示唆したい。(756) |