シオザワ シユンイチ   SHIOZAWA Shunichi
  塩沢 俊一
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 口演17 低栄養・リフィーディング
栄養サポートチーム介入時におけるRefeeding症候群のハイリスク因子の検討
会議名 第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎中畝晋, 西口遼平, 佐川まさの, 舩木文子, 板橋聡美, 矢野尚, 葭葉清香, 塩沢俊一
発表年月日 2024/02/15
国名 日本
開催地
(都市, 国名)
横浜市
開催期間 2024/02/15~2024/02/16
概要 【目的】栄養サポートチーム(NST)介入時のRefeeding症候群(RFS)ハイリスク因子について検討することを目的とした。
【方法】 2021年4月〜2023年3月までのNST介入177例を対象とした。 NST介入の際、NICEガイドラインに基づきRFSハイリスク症例を判定した。また、患者背景(年齢、性別、基礎疾患 [(心血管疾患、2型糖尿病、呼吸器疾患、中枢神経疾患、神経性食思不振症、精神疾患、アルコール中毒症、腎不全、肝不全、悪性疾患)]、BMIおよび血液生化学検査(血清アルブミン値、Na値、P値、K値)とRFSハイリスク症例との関連について検討した。年齢、BMI、血液生化学検査はRFSハイリスクの有無から調整したROC曲線よりカットオフ値を求め、性別および基礎疾患とともにRFSハイリスクとの関連について、ロジスティック回帰分析による単変量・多変量解析した。
【結果】RFSハイリスク症例は51例(29.7%)であった。RFSハイリスクに関わるカットオフ値は年齢84歳、BMI 19.4 kg/m2、血清アルブミン値 2.8g/dL、血清Na値141mmol/L、血清P値 2.7mg/dL、血清K値 4.6m Eq/Lであった。単変量解析ではBMI、肝不全、血清Na値、血清P値の4因子が選択され、多変量解析では、BMI(オッズ比: 45.8、P < 0.001)、肝不全(オッズ比: 5.4、P = 0.020)、血清Na値(オッズ比: 4.8、P = 0.014)、血清P値(オッズ比: 4.95、P = 0.004)の4因子全て選択された。
【考察及び結論】NST介入時のRFSハイリスク因子は、血清P値2.7mg/dL未満とBMI 19.4kg/m2未満が選択された。また、血清Na値141mmol/L未満および肝不全を有する症例がRFSハイリスク因子として選択され、既存の報告にない新たな指標となる可能性が示唆された。