ヤマザキ ケンジ   KENJI YAMAZAKI
  山崎 健二
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   客員教授
言語種別 日本語
発表タイトル 全弓部大動脈/上行大動脈置換術後に胸部/胸腹部大動脈置換術を行った27症例の検討
会議名 第47回日本心臓血管外科学会学術総会
主催者 日本心臓血管外科学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎小林慶, 服部将士, 笹生正樹, 宮本卓馬, 冨岡秀行, 青見茂之, 山崎健二
発表年月日 2017/02/27
開催地
(都市, 国名)
東京都
概要 上行大動脈から弓部大動脈の真性瘤または解離による手術介入があった患者の中で、その後下行大動脈への手術介入が必要となる患者は少なくない。当施設における、二期的に側開胸による下行大動脈置換術を行った症例に関して検討した。症例は1996年4月から2016年4月までの27症例。男性が20例、女性が7例であった。また、10例がマルファン症候群であった。初回の、上行から弓部大動脈に対する手術適応は16例がDebakey1型大動脈解離、5例が真性瘤、5例がDebakey3b型大動脈解離後の弓部大動脈瘤拡大、その他が1例であった。胸部/胸腹部大動脈置換術の手術適応は16例が残存解離腔の拡大傾向、5例が残存真性瘤、5例が新規のDebakey3b大動脈解離、その他が1例であり、手術時年齢は57.7歳±14.7歳であった。初回手術日からの中央値は312日であった(8-3513日)。術式は19例が大動脈遮断下に行い、8例が20℃の超低体温循環停止法下にて行った。手術時間は567.9分±211.3分、人工心肺時間は179.4分±91.6分、大動脈遮断時間は120.5分±62.3分、循環停止時間は23.3分±13.3分であった。早期死亡(術後30日以内)は1例、退院時の対麻痺は1例であった。退院時の透析導入例、脳梗塞例は認めなかった。平均追跡期間は4.6年±5.5年であり、1年生存率は88.6%±6.2%、3年生存率は84.4%±7.2%であった。二期的に側開胸による下行大動脈置換術を行い、少ない術後合併症、良好な早期生存率であり文献的考察を加えて報告する。