テラダ タカヒロ   TERADA TAKAHIRO
  寺田 尚弘
   所属   医学部 医学科(附属八千代医療センター)
   職種   講師
言語種別 日本語
種別 全体執筆
表題 内因性CPA・外因性CPAの治療戦略 縊頸による蘇生後脳症に対する脳低温療法の有用性
書名 日本救命医療学会雑誌
版・巻・頁 22,31-35頁
出版社日本救命医療学会
出版地
(都市, 国名)
日本
著者・共著者 武田 宗和, 諸井 隆一, 原田 知幸, 阿部 勝, 寺田 尚弘, 並木 みずほ, 矢口 有乃
発行年月 2008/08
概要 縊頸による蘇生後脳症において、脳低温療法(TH)の脳機能予後(CPC)改善効果について検討した。対象は5例で、心室細動(VF)5例と比較した。CPCは、VF群はCPC 1:4例、CPC 2:1例で、脳機能予後は良好であった。縊頸群はCPC 4:3例、CPC 5:2例で、予後不良であった。覚知から自己心拍再開(ROSC)までの時間はVF群:12分、縊頸群:27分で、VF群の方が有意に短かったが、覚知からTH開始までの時間はVF群:230分、縊頸群:125分、覚知から目標温度到達までの時間はVF群:1051分、縊頸群:623分、ROSCから目標温度到達までの時間はVF群:1039分、縊頸群:594分で、いずれもVF群の方が長かった。縊頸に対する脳低温療法のCPC改善効果は低いと考えられた。また、TH開始までの時間や目標温度到達までの時間はCPCへの影響は小さいと考えられたが、CPCには覚知からROSCまでの時間も関与しており、更なる検討が必要だと思われた。