オオツボ テンペイ   Tempei Otsubo
  大坪 天平
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
招待の有無 招待あり
表題 【新規抗うつ薬sertraline】新規抗うつ薬sertraline(薬効,安全性,忍容性)
掲載誌名 正式名:臨床精神薬理
ISSNコード:13433474
掲載区分国内
出版社 (株)星和書店
巻・号・頁 9(9),1823-1830頁
著者・共著者 大坪 天平
発行年月 2006/09
概要 Sertraline hydrochloride(以下sertraline)は,我が国における第3の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)として,2006年7月上市された.我が国での適応症は,うつ病・うつ状態とパニック障害に限られているが,海外では,大うつ病性障害,パニック障害,強迫性障害(小児と成人),社会不安障害,外傷後ストレス障害,月経前不快気分障害と多くを有している.Sertralineの代謝にはCYP2D6,2C19,2C9,2B6,3A4が関わるが,薬物代謝酵素の阻害活性は低く,蛋白結合率は98%と高いので,投与量と血中濃度は線形を示し,薬物相互作用は比較的少ない.急性冠動脈症候群(心筋梗塞と不安定狭心症)に合併したうつ病を対象とした試験で心機能に悪影響を与えないことが判明し,安全性に優れている.また,体重増加,有害事象による中断,中断時出現症候群が少なく忍容性にも優れていると考えられる.しかし,これらはすべて海外のデータに基づくものであり,今後,我が国での検証が必要である(著者抄録)
文献番号 2007009015