オオツボ テンペイ   Tempei Otsubo
  大坪 天平
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
招待の有無 招待あり
表題 【広がる双極性障害の概念と抗うつ薬を巡る問題】エビデンスからみた双極性うつ病に対する抗うつ薬の投与の是非
掲載誌名 正式名:臨床精神薬理
ISSNコード:13433474
掲載区分国内
出版社 (株)星和書店
巻・号・頁 13(8),1509-1516頁
著者・共著者 谷 将之, 大坪 天平
発行年月 2010/08
概要 双極性うつ病に対する抗うつ薬の投与は、抗うつ効果の有無や躁/軽躁状態への移行、病相の急速交代化(rapid cycling)の誘発、維持療法の有用性などの問題を有し、それぞれについて多くの議論がなされてきた。本稿では双極性うつ病に対する抗うつ薬の投与の是非について、主に近年発表された大規模試験であるSTEP-BDやメタ解析を中心に概説した。これらの報告からは、(1)抗うつ薬の抗うつ効果はある程度期待できるが、否定的な見解もある、(2)抗うつ薬により躁転を来す一定のリスクがあり、気分安定薬はその予防に有用である可能性がある、(3)抗うつ薬により病相の急速交代化を来す可能性があり、その場合は抗うつ薬を継続して使用するべきではない、(4)維持治療に関する有用性は確立していない、等の推論が導かれるが、現在でも意見が拮抗している部分も多く、更なる研究の蓄積が必要である。(著者抄録)
文献番号 2010271174