タナカ マサル
田中 勝 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
|
論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【わかりやすい!How to皮膚病理】 ダーモスコピーと皮膚病理組織の関係 |
掲載誌名 | 正式名:Derma. ISSNコード:1343-0831 |
巻・号・頁 | (177),247-255頁 |
著者・共著者 | 小林憲, 田中勝 |
担当区分 | 最終著者,責任著者 |
発行年月 | 2011/04 |
概要 | ダーモスコピー構造の理解には、病理所見の把握が必要である。メラニンが存在する深さと分布がダーモスコピーで見える色に反映される。基底層から角層まで分布すると黒色、基底層のみでは薄茶色、真皮乳頭部では灰色、真皮網状層では青色に見える。メラノーマでは、メラニン分布が水平にも垂直にもランダムなため、色の濃淡と分布が非常に不規則になる。基底細胞癌の胞巣は真皮浅層にあるため、特徴的な青灰色を示す。日光角化症では、白色鱗屑領域が錯角化に相当し、白色の小円形構造が病変内に残存する毛包構造に対応する。脂漏性角化症では、面皰様開孔が角栓形成、稗粒腫様嚢腫が偽角質嚢腫に相当する。Bowen病やエクリン汗孔腫でみられる白色ネットワークは腫瘍性に肥厚する表皮に対応する。扁平苔癬の白色樹氷様構造(Wickham線条)は正角化と顆粒層肥厚、鋸歯状の表皮肥厚に対応する。(著者抄録) |
文献番号 | 2011173399 |