キムラ ヨウコ   Yoko Kimura
  木村 容子
   所属   医学部 医学科(附属東洋医学研究所)
   職種   教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 桂枝茯苓丸、桃核承気湯の駆お血剤の一方または併用で疲労倦怠感が改善した10症例
掲載誌名 正式名:日本東洋医学雑誌
ISSNコード:02874857/1882756X
掲載区分国内
出版社 (一社)日本東洋医学会
巻・号・頁 70(2),106-112頁
著者・共著者 木村容子†, 山崎麻由子, 佐藤宏, 伊藤隆
担当区分 筆頭著者
発行年月 2019/04
概要 漢方医学において、疲労倦怠感は気血水スコアの気虚に分類されるが、補気剤を用いても軽快しない場合がある。一部の慢性的な症状の背景にはお血が存在すると考えられている。慢性の疲労倦怠感が駆お血剤(桂枝茯苓丸加味4例、桃核承気湯2例、併用4例)で改善した10症例(M/F 1/9、年齢中央値46歳、範囲23-55歳)を経験した。体格はほぼ中等度、自覚症状では、頸または肩の凝りが9/10例、便秘が5/10例、のぼせまたはホットフラッシュが5/10例であった。食欲不振はなく、むしろ過食が10例中5例に認められた。診察所見では、舌下静脈怒張(8/10例)、臍膀圧痛(9/10例)、目の隈(5/10例)などが認められ、舌や腹部所見は3-8ヵ月後には軽減または消失していた。慢性の疲労倦怠感にはお血の徴候を呈する症例がある。これらの症例には補気剤で補うよりも、まずお血を目標にして治療が有効な可能性がある。(著者抄録)
文献番号 2019235427