マツモト エツコ   TAGAYA Etsuko
  松本 悦子
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 後期高齢者気管支喘息における慢性閉塞性肺疾患合併症例の検討
掲載誌名 正式名:日本呼吸器学会誌
ISSNコード:2186-5876
巻・号・頁 1(7),541-547頁
著者・共著者 多賀谷 悦子, 切士 紗織, 玉置 淳, 永井 厚志
担当区分 筆頭著者
発行年月 2012/11
概要 臨床的に喘息と診断されている75歳以上の後期高齢者において、喫煙歴、重症度、HRCTを用いた気腫病変の評価、呼吸機能検査について検討した。気腫病変の合併率は、全体で56%、男性71%、女性28%で、男性に有意に高かった。8割は喫煙の既往があり、気腫病変合併例では重症持続型が最も多かった。%FEV1は気腫病変の存在を予測する指標にはならなかった。重症例では、気腫病変の有無による可逆性の相違は認められなかったが、肺拡散能は、中等症持続型、重症持続型の気腫合併例で有意に低下しており、慢性閉塞性肺疾患の合併を検索する指標と考えられた。治療として気腫合併例に抗コリン薬を併用した結果、1秒量の改善が認められた。以上の結果より、後期高齢者の喘息では、HRCTでの気腫化の評価および肺拡散能測定が有用と考えられ、気腫合併例では抗コリン薬の追加によりコントロールが改善する可能性が示唆された。(著者抄録)
文献番号 2013058959