カワシマ アキツグ   Akitsugu Kawashima
  川島 明次
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 英語
査読の有無 査読あり
表題 開頭術後MRSA敗血症の2例
掲載誌名 正式名:Neurological Surgery
ISSNコード:03012603/18821251
掲載区分国内
出版社 (株)医学書院
巻・号・頁 28(5),pp.429-434
著者・共著者 糟谷 英俊, 菊池 賢, 今村 強, 川島 明次, 藍原 康雄, 落合 卓, 山口 浩司, 深町 きく代, 堀 智勝, 志関 雅幸, 戸塚 恭一
発行年月 2000/05
概要 脳神経外科手術後に血液発症し,診断と治療に難渋したMRSA敗血症の2例の診断及び治療方法,術後の抗生物質の使用方法について考察した.症例1は65歳女性で,MRSAによる髄膜炎-敗血症が先行し,この時に血行性に散布された菌がspondylo-diskitisを引き起こしたと推測された.症例2は43歳男性で,術後7日後に突然発熱し,CT及び臨床症状で静脈内血栓-血栓性静脈炎と診断された.両例とも当初感受性のあるvancomycinが使用されたが,効果は認められず,arbekacinを症例1は200mg/day,症例2は400mg/dayを投与して改善した.しかし,初めからvancomycinやarbekacinを用いることは,耐性菌を生み出しかねない.現在分離される多くのMRSAはpenicillinase産出株であることから,ampicillinにβ-lactamase阻害剤を加えた合剤の使用が,現在での脳神経外科手術後感染症の予防にはよいと思われる
文献番号 2000230085