クマキリ ジユン
  熊切 順
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 Polycystic ovary syndrome(PCOS)に対するlaparoscopic ovarian drilling(LOD)の有効性の検討
掲載誌名 正式名:日本産科婦人科学会東京地方部会会誌
ISSNコード:02885751
掲載区分国内
出版社 (一社)東京産科婦人科学会
巻・号・頁 58(2),166-169頁
著者・共著者 松岡 正造, 北出 真理, 黒田 雅子, 白井 洋平, 地主 誠, 黒田 恵司, 熊切 順, 加藤 麻利子, 菊地 盤, 武内 裕之, 竹田 省
発行年月 2009/06
概要 PCOSは排卵障害を伴う不妊婦人の約75%を占めるが、卵巣過剰刺激症候群のリスクもあるため、clomiphen citrate(CC)抵抗性のPCOSに対する治療は苦慮することが多い。今回我々はCC抵抗性を示したPCOS50例に対するLODの効果について検討した。静脈麻酔またはラリンゲルマスクによる全身麻酔下に、細型スコープを用いてLODを施行した。LODは針状モノポーラーを用いて卵巣表層のantral follicleを、片側の卵巣あたり約50ヶ所穿刺した(50W、切開モード)。術前後のホルモン値の推移、術後の自然排卵率と妊娠率について検討した。LOD前の血中LH値は13.5±7.4mIU/mlであったが、術後は8.4±5.5mIU/mlと有意に低下した。40例(80%)にLOD後自然排卵を認め、自然排卵しなかった10例もCC投与により全例で排卵した。また、27例(54%)に妊娠が成立した。LODはCC抵抗性のPCOSに対する不妊治療として有用であると考えられた。(著者抄録)
文献番号 2009259430