イシタ タケシ   Takeshi Ishita
  石多 猛志
   所属   医学部 医学科(附属八千代医療センター)
   職種   助教
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 妊娠中に発症した、S状結腸間膜窩ヘルニアの1例
掲載誌名 正式名:日本腹部救急医学会雑誌
ISSNコード:13402242/18824781
掲載区分国内
出版社 (一社)日本腹部救急医学会
巻・号・頁 35(3),289-292頁
著者・共著者 石多 猛志, 大石 英人, 石井 雅之, 飯野 高之, 佐藤 拓也, 新井田 達雄, 遠田 譲
発行年月 2015/03
概要 症例は35歳,女性。妊娠31週より切迫早産と診断され近医で内服加療行われたが,妊娠35週3日の時点で,腹痛の増悪と嘔吐がみられ当院入院となった。その後も腹痛と嘔吐が続いたため,腹部単純X線撮影を行いイレウスが疑われ腹部単純CT施行した。腹部単純CTで左側腹部に拡張小腸と,周囲に腹水も認めた。絞扼性イレウスの疑いで,妊娠35週6日緊急手術となった。帝王切開術を施行後,小腸の閉塞部を検索するとS状結腸間膜窩に小腸が嵌頓していた。嵌頓を環納し,嵌頓部小腸に血流障害を認めなかったため,腸管切除は行わなかった。母子ともに術後の経過特に問題なく術後8日目で退院となった。S状結腸間膜窩ヘルニアはまれな疾患で,本邦では妊娠中に発症した報告例は認めなかった。今回われわれは,妊娠中に発症したS状結腸間膜窩ヘルニアの1例を経験したので報告する。(著者抄録)
文献番号 2015236683